転職理由の伝え方について調べると、必ずと言っていいほど出てくるポイントがあります。
それは、「転職理由は本当のことを言わずにポジティブな理由に言い換えろ」です。
実際に転職を経験した僕としては、この言葉は半分正解で半分間違っていると思っています。
たしかに伝え方は大切ですが、無理に言い換える必要はありません。
むしろ、転職理由は絶対に本当のことを言うべきです。
この記事では、なぜ転職理由を隠さずに本当のことを言うべきかをお話します。
実際に僕が転職時に伝えたことも、そのまま紹介します。
転職理由の伝え方でお悩みの人は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
この記事はこんな人におすすめ
- 転職理由の伝え方で悩んでいる
- 「本当の転職理由は言うべきではない」と言われた
- 実際に転職に成功した人の転職理由を知りたい
目次
転職理由は隠すべきか?結論は本当のことを言う一択!
転職活動経験者や転職エージェントの利用経験がある人は、一度は聞いたことがあるでしょう。
「ネガティブな転職理由は隠して、ポジティブな理由に言い換えろ」と。
しかし、実際に転職経験を経た僕の意見としては、転職理由は本当のことを言うべきです。
なぜなら、本当のことを言わずに転職しても、転職先でまた同じ理由で悩むかもしれないからです。
伝え方は大切ではあるものの、人間関係や給料など転職理由ははっきり伝えましょう。
曖昧に伝えてしまった結果、転職理由と同じことで不満を抱くかもしれません。
理由によっては本当に言い方を工夫しよう
転職理由は本当のことを言うべきですが、理由によっては伝え方に要注意です。
僕の友達(Aくん)で、実際にあった転職例を紹介します。
Aくんは、職場で不倫してしまいました。
奥さんが会社の同僚なのですが、不倫相手は会社の後輩でした。
不倫を知った奥さんが社内の人にそのことを話し、離婚からの転職となったわけです。
転職理由は本当のことを言うべきとはいえ、さすがに「不倫して居場所がなくなったので転職を決意しました」とは言えません。
特殊なケースですが、転職理由の中にはそのまま伝えづらいものもあります。
ですので、紹介したような特殊ケースの場合は、本当に伝え方を工夫する必要があるでしょう。
本当の転職理由を伝えて拒否される会社とは合わない
「いや、ネガティブな転職理由を伝えたら落とされませんか?」
このように不安を抱く人もいるかもしれません。
逆に問いたいです。
「ネガティブな転職理由を伝えて、拒否される会社に本当に入りたいですか?」と。
僕は上司の高圧的な言動に耐えかねて、4ヶ月で前職を辞めています。
転職活動自体は、前職に勤めて1ヶ月半後くらいには始めていました。
その際、転職理由の伝え方をネットで調べると、次のような内容が見受けられました。
「職場の人間関係を理由にしないほうがいい」
「人間関係が理由だとしても、ポジティブな理由に言い換えましょう!」
正直に言って、違和感しかありません。
「こちらは職場の人間関係で苦しみたくないのに、中途半端に伝えて同じ目にあったらどうするの?」
だからこそ、僕は本当のことを伝えて拒否する会社なら、元々自分に合わない会社と思って転職活動をしました。
結果として、率直に転職理由を伝えた上で採用してくれた会社に、数年経った今も勤めています。
伝え方は大切!本当の転職理由を伝えるにしても言い方は工夫しよう
「社内不倫した結果、転職することになりました」ほどの特殊ケースではなくとも、転職理由の伝え方は本当に大切です。
ポイントは、転職理由を伝えるときに「他責にしすぎないこと」です。
具体的にどういうことか、僕を例にお話します。
僕は上司の高圧的な言動に耐えられず、転職活動を始めました。
自分の心のままに転職理由と伝えるとしたら、次のようになります。
僕が転職活動を始めた理由は、上司の言動に堪えかねたからです。
本当に職場が毎日最悪な空間で、上司はなぜあのような言動をとるのか意味が分かりませんでした。
自分だけでなく、他メンバーにもずっと高圧的な言動をおこなっており、それも非常に苦痛でした。
こんな人間のもとで働いても何も得られないばかりか、自分の人生にとって損しかありません。
一刻早く環境変えるべきと判断し、転職活動を始めました。
もし上のように転職理由を話していたら、人によってはただの愚痴に聞こえたかもしれません。
正直、知らない人の愚痴なんて聞くに堪えませんよね。
面接の場で愚痴を披露する人物を、わざわざ企業が取りたいと思うでしょうか。
本記事の冒頭で「転職理由は本当のことを言わずにポジティブな理由に言い換えろ」が半分正しいと言った理由は、ここにあります。
いくらネガティブな転職理由だとしても、ただの愚痴にならないよう言い換える必要があるからです。
そのためには、伝えるときに他責にならないように注意しましょう。
それでは具体的にどのように伝えればいいのか、実際に僕が面接時に伝えた転職理由を次で紹介します。
実際に僕が面接時に伝えた転職理由を紹介
実際に僕が面接時に伝えた転職理由を紹介します。
僕は面接で、下記のように転職理由を伝えました。
私は、上司との人間関係を理由に転職活動を始めました。
自分自身の未熟さや甘えがあったことは前提で、上司からの高圧的な言動がその理由です。
まだ現職に勤めて2ヶ月に満たない中ですが、経歴としては大きなマイナスであることを自覚しています。
ただ、今の環境で日々堪えながら続けていくか、自分のこの先の時間を考えて転職するかを天秤にかけた結果、転職するという決断に至りました。
上司との人間関係が転職理由であると率直に伝えつつ、前提として自分にも非があることに言及しました。
加えて、在籍期間が短い中での転職活動がマイナスである点も自覚した上で、今回の決断に至ったと説明しています。
転職理由を伝えるときに意識したこと
僕が転職理由を伝えるときに意識したことは、シンプルかつ明確に理由を伝えることです。
僕は次に転職する会社では、人間関係が良いところで長く働きたいと思っていました。
ですので、「上司と人間関係が理由で転職したい」と「上司からの高圧的な言動が具体的な理由である」の2点は明確に伝える必要がありました。
その2点を伝えて拒否される会社であれば、そもそも働きたいと思える会社ではありません。
転職の記事やエージェントさんによっては、「上司の高圧的な言動」について話すべきではないと言うでしょう。
しかし、中途半端に伝えた結果、同じことで悩むくらいなら、率直に伝えた上で受け入れてくれるところで働きたいと僕は考えました。
後は色々な会社の面接を受けて、ご縁があるかどうかだけです。
幸い、僕は今も勤めている会社とご縁があり、人間関係に悩むことなく働けています。
転職先が決まるまでは会社を辞めてはだめ!
転職理由を率直に伝えるためには、転職先が決まるまで会社を辞めてはいけません。
なぜなら、転職先が決まる前に会社を辞めてしまうと、焦りから余裕を持った転職活動ができなくなるからです。
僕自身、最初の転職のときは先に退職の意思を伝えてから、転職活動を始めました。
活動を始めたもののなかなか転職先が決まらず、焦りからリサーチが不十分な会社に転職します。
その結果、わずか1ヶ月半後には再び転職活動を始めるわけです。
僕はたまたますぐにご縁に恵まれましたが、もっと時間がかかっていた可能性もあります。
焦らず余裕を持って転職先を選ぶためにも、絶対に転職先が決まる前に会社を辞めてはいけません。
その他、非エンジニアのIT転職におけるポイントを下記で解説!
まとめ
ここまで、転職理由を隠さず本当のことを言うべきかについて解説してきました。
結論としては、言い方を工夫しながらも本当の理由を伝えるべきです。
転職理由を中途半端にごまかしてしまうと、また同じ理由で転職する羽目になるかもしれません。
もちろん一方的に他責にしたり、ただの愚痴のようになってしまったりしては、印象が悪くなるだけです。
ネガティブな転職理由であれば言い方を工夫した上で、率直に伝えるようにしましょう。
業界未経験かつ非エンジニアの僕が、IT転職時にアピールした内容は下記解説!