「未経験でもエンジニアを目指せる?」
「エンジニアになって手に職をつけたい!」
などとお悩みではないでしょうか。
IT業界は、エンジニア不足と聞いたことがある人もいるでしょう。
また、エンジニアは給与などの待遇面も良いイメージがあります。
実際、IT業界にいる僕の意見としても、エンジニアは不足していますし、不足しているからこそ待遇も良いです。
僕の会社でも、営業などの非エンジニアに比べて、エンジニアのほうが給与水準は高く設定されています。
だからこそ、エンジニアに転職してキャリアアップしたいと考える人は少なくありません。
この記事では、未経験からITエンジニアに転職する方法を紹介します。
元SES営業の僕の経験から、未経験からでもエンジニアになれる方法を解説。
これからエンジニアにを目指したい人やエンジニアで新たなキャリアを築きたい人は、ぜひ本記事をご一読ください。
この記事はこんな人におすすめ
- 未経験からエンジニアに転職したい
- 未経験からエンジニアになる方法が知りたい
- プログラミングの勉強方法が分からない
目次
【まずは結論】未経験可のエンジニア職種に応募しよう
0からエンジニアを目指すなら、どうすればいいのでしょうか。
結論としては、未経験可のエンジニア職種の求人に応募しましょう。
独学で学ぶ方法は後述しますが、はっきり言って実務経験に勝るものはありません。
僕がSES営業時代に取引先と話していても、知識や資格より実務経験を優先している企業のほうが多い印象でした。
未経験でもエンジニア採用している会社であれば、実務経験を積みながらスキルも獲得できます。
ですので、これからエンジニアを目指したい人は、まず未経験可のエンジニア求人に応募しましょう。
僕がいたSES企業は未経験可でエンジニア採用していた
人によっては、「未経験可のエンジニア求人なんてあるの?」と疑問に思うかもしれません。
断言します。未経験可のエンジニア求人はあります。
転職サイトで検索してみると、条件は異なれどさまざまな未経験可の求人があることが分かります。
また、僕が元々所属していたSES企業でも、未経験可でエンジニアを採用していました。
年齢はおおよそ30歳手前くらいまでの人が対象でしたが、未経験からでもエンジニアを目指せる触れ込みで募集していました。
このように、現実として未経験OKのエンジニア求人はあるので、これからエンジニアを目指したい人はまず求人を探してみてください。
転職活動の前に目指すエンジニアを決めよう|主なエンジニアの種類5つを紹介
「0からエンジニアを目指すなら転職すべき」と説明しましたが、転職活動の前に決めるべきことがあります。
それは「何のエンジニアを目指すか」です。
エンジニアとひと口に言ってもさまざまな種類があり、種類によって取り扱うものや仕事内容は多岐に渡ります。
ここでは、主なエンジニアの種類を5つ紹介します。
- システムエンジニア
- プログラマー
- Webエンジニア
- インフラエンジニア
- セキュリティエンジニア
順番に見ていきましょう。
システムエンジニア
1つ目は「システムエンジニア」です。
SEとも呼ばれるエンジニアで、文字通りシステムの開発に携わるエンジニアです。
クライアントからの要望をヒアリングし、要望にかなったシステムを設計して開発する仕事です。
ただし、SEの定義は人によって少し異なります。
多くの場合、顧客の要望をもとにシステムを提案するのがSEの役割とされています。
IT用語で言うところの要件定義や設計など、「上流工程」と呼ばれる部分です。
なお、SEの主な役割は上流工程ではあるものの、後の下流工程と呼ばれる作業も含めてシステム開発の流れすべてに関わります。
たとえば、下流工程の開発作業で実際に手を動かすのはプログラマーですが、システム設計者であるSEも確認や一部作業を実施する必要があるからです。
プログラマー
2つ目は「プログラマー」です
エンジニアと言えば、プログラマーを連想する人も多いのではないでしょうか。
まさに、プログラミングをおこなって開発するエンジニアです。
SEの設計書や仕様書に基づき、プログラムを書いてシステムを開発します。
ただし、扱うプログラミング言語によって、プログラマー自体も専門が分かれます。
たとえば、ゲーム系なら「C++」、iOS系アプリならSwiftといったように。
もし自分がゲームを開発したいなら、ゲーム開発に向いたプログラミング言語を覚えなければいけません。
Webエンジニア
3つ目は「Webエンジニア」です。
WebサイトやWebシステムなど、Webアプリケーションを開発するエンジニアです。
例をあげると、企業のコーポレートサイトやメーカーのECサイトなどインターネット上のWebサイトが挙げられるでしょう。
Webエンジニアは主に、フロントエンドとバックエンドで役割が異なります。
フロントエンドでは、Webサイトの画面や入力箇所などユーザーが実際に目にする部分を開発します。
一方で、画面の裏側で発生するデータの呼び出しや処理など、ユーザーから見えない部分はバックエンドの担当です。
インフラエンジニア
4つ目のインフラエンジニアは、サーバーやネットワークなどいわゆるインフラと呼ばれる領域を扱います。
インフラの構築や設計、運用・保守を担当するのがインフラエンジニアです。
インターネット上にはさまざまなサイトやアプリがありますが、いずれも土台となるインフラの上に作られています。
極端な話、インフラの稼働が停止してしまうと、その上に乗っているサイトも停止してしまうわけです。
インフラは24時間安定稼働が基本のため、障害が発生したときは時間問わず早急な対応を求められるケースが多いです。
僕がいたSESの会社では、完全未経験者はインフラエンジニアに配属されることがほとんどでした。
いわく「未経験でエンジニアを目指すなら、開発よりインフラのほうが目指しやすい」とのこと。
なお、インフラエンジニアもサーバーエンジニアやネットワークエンジニアなど、扱うもので細かく分かれます。
セキュリティエンジニア(めっちゃおすすめ)
5つ目のセキュリティエンジニアは、情報セキュリティを専門とするエンジニアです。
近い言葉でホワイトハッカーがありますが、セキュリティエンジニアと意味に大きな違いはありません。
セキュリティエンジニアは、一般的な企業とセキュリティ専門の企業で役割が異なります。
一般的な企業の場合は、セキュリティエンジニアは企業が持つネットワークやシステムのセキュリティ面を支えます。
システムにセキュリティ上の欠陥がないかを確認し、サイバー攻撃の脅威から守ることを求められます。
一方で、セキュリティ専門企業におけるセキュリティエンジニアは、第三者として顧客(企業)のセキュリティを評価する立場となります。
代表的なところでは、脆弱性診断など企業のWebシステムやネットワーク周りのセキュリティを診断する仕事です。
僕は現在、セキュリティ専門の企業に勤めています(エンジニアではありませんが)。
セキュリティエンジニアは本当に人手不足であるため、個人的にはとてもおすすめです。
エンジニアの中でもあまり目指す人が少ないからか、業界内で人材の取り合いになっているのが現状です。
とはいえ、新卒ならともかく、中途でいきなり目指すにはハードルが高いことも事実。
中途であれば、まずは別の種類のエンジニアで経験を積み、そこからセキュリティエンジニアを目指すのが良いでしょう。
未経験から目指すエンジニアは楽な道ではない|実務経験を重視される
最初に未経験からでもエンジニアを目指せると説明したものの、決して楽な道ではありません。
エンジニアは、技術力や実務経験を問われる仕事です。
たしかにIT業界はエンジニア不足ですが、エンジニアなら誰でもいいわけではありません。
厳密には、スキルと経験を持った優秀なエンジニアが不足しています。
そのため、未経験でエンジニアに転職したばかりの人間が、いきなり高待遇で迎えられることはまずないでしょう。
もちろん経験とスキルを積み上げていけば、キャリアの選択肢も広がりますし、待遇面も大きく改善されます。
僕がいたSES会社でも、未経験でエンジニアとして入社した人が転職して大きく年収を上げていました(仲が良かったので直接話を聞きました)。
ですので、エンジニアでキャリアを築きたい人や高待遇を目指したい人は、まずは下積み時代があることを覚悟しておかなければいけません。
SES営業時代もエンジニアの実務経験を聞かれることが多かった
僕がSES営業時代、取引先からはエンジニアの実務経験を聞かれることが非常に多かったです。
いくら資格を持っていたり知識があったりしても、実務経験には遠く及びません。
インフラであろうと開発であろうと、実務経験を持つエンジニアは重宝されます。
反対に、資格だけ持っていても実務経験がないエンジニアは、営業に苦しむ場面が多かったです。
他社の実務経験を持つエンジニアと比較されると、どうしても負けてしまいます。
エンジニアを目指すのであれば、実務経験をいかに積むかを考えるべきです。
プログラミングを学ぶなら?主な3つの勉強方法
さて、エンジニアを目指す上で必須となるのがプログラミングです。
どの種類のエンジニアになるかで、扱うプログラミング言語は変わります。
しかし、いずれのエンジニアであっても、プログラミングスキルが必要である点は基本共通しています。
プログラミングの勉強方法は、主に以下の3つです。
- 独学で勉強する
- プログラミングスクールを受講する
- エンジニア未経験可の会社に転職する
1つずつ説明していきます。
独学で勉強する
1つ目の勉強方法は、独学です。
プログラミングに関する書籍はたくさん出ていますので、本をもとに勉強していく方法です。
また、最近は書籍に限らず、YouTubeにもたくさんのプログラミング勉強方法の動画が公開されています。
書籍や動画を用いて自分で勉強するため、プログラミングスクールのような高額費用は発生しません。
せいぜい書籍代くらいでしょう。
加えて、progateなど無料で実践を学べる学習サイトもあります。
できる限り費用をかけたくない人や根気強く勉強できる人には、おすすめの勉強方法です。
しかし、スクールのように誰かがサポートしてくれるわけではないため、分からないところがあっても自力で解決するしかありません。
自己管理ができる人でなければ、継続が難しい方法でもあります。
プログラミングスクールを受講する
2つ目は、プログラミングスクールを受講する勉強方法です。
一定のプログラミングスキルを最短で身につけたい人は、スクールに通うのがもっとも効率的です。
スクールによって異なりますが、おおよそ3〜4ヶ月程度でプログラミングを学べます。
また、受講者ごとにオリジナルのカリキュラムを組み立ててくれます。
そのため、自分がなりたいエンジニアに必要なスキルを身につけられるでしょう。
プログラミングの学習だけでなく、修了後の転職までサポートしているスクールもあります。
転職サポートしているスクールを受ければ、プログラミングの勉強から転職活動まで一気通貫で進められるわけです。
ただし、プログラミングスクールの最大のデメリットは、費用が高いことです。
費用は安くても40万円強で、高いと100万円近くかかるスクールもあります。
平均相場としては、大体60万円前後に費用設定しているところが多い印象です。
金銭的に余裕がある人でも、数十万円もの費用は簡単に出せるものではありません。
とにかく費用をかけても最短で学びたい人やエンジニア転職への意欲が高い人は、受講を検討してみてはいかがでしょうか。
エンジニア未経験可の会社に転職する
最後の勉強方法は、エンジニア未経験可の会社に転職することです。
転職してエンジニアとして働ければ、実務経験の中で学んでいけます。
給与をもらいながら経験と知識を得られるため、プログラミングスクール以上に効率的でしょう。
しかし、経験も知識も0での転職となると、転職先の選択肢は狭まります。
加えて、自分が希望するエンジニアを目指せるとも限りません。
僕がいたSES会社のように、本人の希望と関係なくインフラエンジニアに配属される可能性もあるわけです。
「エンジニアなら何でもいい!」と思っている人であれば問題ないでしょう。
ですが、目標とするエンジニアがあるのであれば、事前のスキル習得は必須です。
未経験可の求人はきちんと精査しよう|希望のエンジニアを目指せるか要チェック
未経験可のエンジニア求人を見つけても、安心しないでください。
まずは求人内容や会社についてきちんと精査した上で、自分が希望するエンジニアを目指せるか確認してください。
実績があるエンジニアと違って、未経験の人にはあまり転職の選択肢がありません。
本人の意思とは関係なく、転職先の企業が配属を決めてしまうこともあります。
エンジニアとしての実績があれば、当然のことながら実績に即した仕事ができるでしょう。
だからこそ、実績がない未経験者がエンジニア転職するのであれば、求人の内容精査が大切です。
選択肢が少ないとはいえ、Web系のエンジニアになりたいのにインフラエンジニアの実績を積んでしまっては遠回りです。
最短で自分がなりたいエンジニアになるためにも、求人内容はきちんと調べましょう。
一定のスキルがないと採用が厳しいのも事実|スクールできちんとスキルを学ぶのはあり
求人内容の精査とは言っても、限界はあります。
完全未経験だと選択肢が少ないため、そもそも自分が目指すエンジニアにはいきなりなれない可能性も大いにあります。
第二新卒くらいならまだしも、20代後半〜30代以降の中途採用ではなおさら厳しいでしょう。
ですので、プログラミングスクールでまずはスキルを身につけるのは、エンジニアになる上で効率的と言えます。
費用の高さが悩むポイントですが、本気でエンジニアになりたいのであれば受講を検討してみてください。
まとめ
ここまで、未経験からITエンジニアに転職する方法をお話しました。
手っ取り早い方法は、エンジニア未経験可の会社に転職することです。
実務の中で学ぶほうが圧倒的に学習できますし、効率的です。
ただし、エンジニアには本記事で紹介した以外にもたくさんの種類があり、必ずしも自分が希望するエンジニアになれるとは限りません。
未経験でエンジニア転職するのであれば、十分に求人内容を精査しましょう。
プログラミングスクールの受講も検討しつつ、なりたいエンジニアを目指してください。
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