「転職先は決まったけど、新しい職場になじめるか不安……」
「転職してそれなりに経っているけど、いまいち職場の人と関係性ができた気がしない」
このようにお悩みではないでしょうか。
転職活動を経て新しい職場が決まると、次はその職場になじめるか不安に感じる人は少なくないでしょう。
この記事では、新たな職場になじむ方法を僕自身の経験に基づいて解説します。
実際に2回転職した僕がどのように職場になじんだのか、また知らずにやってしまっているNG行動も紹介。
これから新しい職場で働く人、転職してからまだ職場になじめていない人は、ぜひ本記事をご覧ください。
この記事はこんな人におすすめ
- 新しい職場になじめるか不安
- 転職して少し経ったけど、まだ職場になじめない
- どうやったら新たな職場になじめるかを知りたい
目次
新たな職場になじめるかは誰もが不安に思う
転職活動が無事に終わると、次の会社が決まるかどうかの不安から解放されます。
しかし、解放された矢先、今度は「新たな職場になじめるか」といった不安を多くの人は抱えるでしょう。
人間関係はもちろんこと、仕事についていけるかなど不安の種は色々です。
僕自身は比較的新しい職場になじむのが早いタイプでしたが、それでも転職初日〜2週間ほどは浮き足立つ感覚が抜けませんでした。
幸い僕は職場の人間関係にも恵まれ、1ヶ月が経つ頃には楽しく仕事に取り組めるように。
ですが、人によっては数ヶ月経過しても職場になじめない人もいます。
いつまでも職場になじめない人は、次で紹介するNG行動を気づかぬうちにやってしまっているのかもしれません。
新たな職場になじむのが遅い人とは?知らずにやっているNG行動5つ
新しい職場に転職して、すぐになじめる人といつまでもなじめない人がそれぞれいます。
いつまでも転職先になじめない人は、知らず知らずのうちにNG行動をやってしまっているかもしれません。
以下5つのNG行動で、心当たりがあるものはないか確認してみましょう。
- あいさつやお礼など基本のコミュケーションができていない
- 人の話を聞かない・自ら学ぼうとする姿勢がない
- 前職や過去の実績アピール・自慢話ばかりする
- 前職のやり方や自己流で仕事を進めようとする
- いつも無愛想にしている
これから新しい職場で働く人も、注意点としてぜひ参考にしてみてください。
あいさつやお礼など基本のコミュケーションができていない
NG行動の1つ目は「あいさつやお礼など基本のコミュケーションができていない」です。
どれだけ面接で気持ちの良いコミュニケーションを取れても、日常生活での礼儀をおろそかにしていては意味がありません。
出社したときのあいさつはもちろん、転職したばかりのときは教わったことへのお礼を言う場面も多いでしょう。
あいさつやお礼など当たり前のコミュニケーションができていない人は、良い印象を持たれません。
自分があいさつを受ける側で考えてみてください。
ちゃんとあいさつやお礼をしてくれる人のほうが、コミュニケーションを取りやすいことは言うまでもないでしょう。
つまり、基本のコミュニケーションができていない人は、無愛想にしているつもりがなくとも人を遠ざけてしまっているわけです。
人の話を聞かない・自ら学ぼうとする姿勢がない
2つ目のNG行動は「人の話を聞かない・自ら学ぼうとする姿勢がない」です。
会社組織のおいては当然のことと言えますが、話を聞かない人や自ら学ぼうとしない人は当然チーム内では孤立します。
転職してからの数ヶ月の間は、新しい仕事や組織のルールを知るために人からの話を聞く機会が非常に多くあります。
教える側からすれば、話も聞かない上に自ら学ぼうとしない人に積極的に教えたいと思うわけがありません。
なじむなじまない以前に、自分が転職先で心地よく働きたいのであれば、自ら学ぼうとする姿勢は必須と言えるでしょう。
前職や過去の実績アピール・自慢話ばかりする
3つ目のNG行動は「前職や過去の実績アピール・自慢話ばかりする」人です。
自分がこれまでにどのような実績をあげてきたのか、過去の栄光をひたすら語る人がいます。
はっきり言うと、受け入れる側の人々は過去の栄光に興味はありません。
もちろん転職活動においては、今までの実績や経歴は重視されます。
しかし、いざ転職してからは、新しい職場での行動や結果を見られます。
にもかかわらず、過去の自慢話ばかりしていると「自慢はいいからここで結果を出せよ」と周りからは思われるでしょう。
過去の実績よりも、今の結果が大切であることを忘れてはいけません。
前職のやり方や自己流で仕事を進めようとする
NG行動の4つ目は「前職のやり方や自己流で仕事を進めようとする」です。
人の話を聞かないと通ずる内容ですが、それよりもさらに悪い行動といえます。
前職のやり方や自己流で勝手に仕事を進めてしまい、チームや部署の人に迷惑をかけるケースです。
もちろん前職のやり方のほうが効率的な場合もありますし、自分なりの方法を新しい職場に取り入れることで業務改善につながるかもしれません。
しかし、改善されるからといって、勝手に自分のやり方を推し進めていい理由にはなりません。
「郷に入っては郷に従え」の通り、まずは新しい職場の慣習やルールを覚えましょう。
職場の人間関係を構築した上で、改善できることがあれば提案してみてください。
人は「何を言うか」よりも「誰が言うか」を気にします。
自分の言葉を聞いてもらえる環境になってはじめて、自分のやり方を受け入れてもらえるわけです。
いつも無愛想にしている
NG行動の最後は「いつも無愛想にしている」です。
あいさつなどのコミュニケーションと同様で、いつも無愛想にしている人は近寄りがたく思われます。
元気よくあいさつしてくれる人や笑顔で会話に応じてくれる人のほうが話しやすいですし、安心してコミュニケーションを取れます。
もしかすると、本人は自覚がないかもしれません。
とはいえ、結局のところは人からどう思われるかがすべてです。
長年一緒に仕事をしている人ならともかく、転職したばかりの頃は誰も自分がどんな人間かを知りません。
であれば、意識的に気持ちの良いコミュニケーションを心がけるべきでしょう。
僕が職場になじむために意識して実践した3つのこと
僕は転職経験が2回あり、現在は3社目です。
そして、自分の勘違いでなければ、2社とも新しい職場になじむのが早かったと自負しています。
(2社目は後々に発覚した上司の人間性から早々に転職しましたが)
僕が新しい職場になじむため、意識して実践していたことが3つあります。
- 元気
- 素直
- 感謝
それぞれ詳しく説明していきます。
元気
僕はまず「元気」を意識していました。
アホみたいな内容と思われたかもしれません。
ですが、元気はとても大切です。
何も「おはようございます!!!!!!!」と大声であいさつすると言っているわけではありません。
にこやかにあいさつをする、明るく返事をするなど、常識の範囲内での元気さです。
しかし、常識の範囲内での元気さすら、意外とできていない人はいます。
明るくにこやかな対応を意識するだけで、周りからは話しかけやすくなります。
僕自身、チームをはじめ社内の人から「接しやすい」や「話しかけやすい」といった評価がいただくことが多かったです。
素直
次に意識していたことは「素直」です。
教えてもらったことやアドバイスを素直に聞き入れるようにしていました。
素直であることの利点は、2つあると考えています。
1つ目は「職場になじみやすい」ことで、2つ目は「積極的にフィードバックをもらえる」ことです。
まず受け入れる職場側としては、素直な人間のほうが教育もしやすいですし、コミュニケーションも取りやすいことは明らかです。
そのため、必然的に職場になじみやすくなるでしょう。
加えて、ネガティブなフィードバックをしたとしても、素直な人であれば「誤解なく受け止めてくれるだろう」との安心感があります。
たとえば、プレゼンや顧客とのお打ち合わせで、改善すべき箇所があったとしましょう。
素直な人は改善点を積極的に指摘してもらえるため、自ずと仕事の成長も早くなります。
仕事の成長が早ければ、なおさら職場になじんでいけるゆえ、素直さは大きな武器になるわけです。
感謝
忘れてはならないのが「感謝」です。
これも当たり前のことですが、転職したばかりの頃は非常に意識していました。
前述の通り、転職したてのときは人から教えてもらう機会が多く、お礼を言う場面も比例して多くなります。
ささいなことであっても、なあなあにせずきちんと感謝を示す。
コミュニケーションの基本に通ずるところで、良い関係性を築いて職場になじむには必要なことです。
ここまでお話した3つの意識は、何も特別なことではありません。
どれも人間関係において至極基本のことですが、それこそが新たな職場になじむ上で大切な要素であるわけです。
新たな職場で起こりがちな悩み|それぞれの対策を回答します
NG行動を避けたとしても、新しい職場ではさまざまな悩みや問題が生まれます。
ここでは、新たな職場で起こりがちな悩みについて対策を回答していきます。
- 説明されたことを忘れてしまったけど、もう一度聞きづらい……
- 新しい職場のやり方が非効率すぎて気になる……
- 自分は明るく話そうとするものの、会話が噛み合わない人がいる……
- 思っていた仕事と違っていて、数ヶ月ですでに転職したい……
1つずつお話していきます。
説明されたことを忘れてしまったけど、もう一度聞きづらい……
説明されたことを忘れてしまったら、もう一度聞きましょう。
「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」です。
1回説明されただけで覚えられれば、それに越したことはありません。
しかし、転職して最初の頃は覚える項目も多く、中には忘れてしまうこともあるでしょう。
忘れてしまったことは、素直にもう一度聞くべきです。
同じ内容を聞くのは気が引けるかもしれませんが、聞かずに後で問題になるほうが不幸です。
10回も聞き直していたらさすがに「メモでも取れ!」との話になりますが、一度や二度であれば快く説明し直してくれるでしょう。
むしろ、一度や二度の聞き直しで嫌味な対応をしてくるようであれば、それは受け入れ側(職場側)の人間に問題があります。
新しい職場のやり方が非効率すぎて気になる……
職場になじんでから、改善を提案しましょう。
職場によっては、前職と比較して仕事のやり方が明らかに非効率なケースがあります。
仕事の進め方しかり、使っているツールしかり。
すぐにでも改善したくなる気持ちは分かりますが、まずは職場になじむことを優先しましょう。
転職したばかりの人が好き勝手に仕事のやり方を変え始めたら、既存の社員は良い気持ちがしないかもしれません。
また、本人が知らないだけでやむを得ない事情から、非効率なやり方になっている可能性もあります。
だからこそ、最初は職場になじみ、現場の背景を知りましょう。
チームや部署の人と関係性ができた上で、改善案を提案してみてはいかがでしょうか。
自分は明るく話そうとするものの、会話が噛み合わない人がいる……
会話が噛み合わない人と、無理に話す必要はありません。
元気や素直、感謝といったことは、コミュニケーションの基本です。
だからといって、誰とでも仲良くしなければいけないわけではありません。
僕もどうにも会話が噛み合わず、何を考えているか分からない人はいます。
とはいえ、無理に仲良くしようとはせず、会話の必要があればにこやかに話しています。
「職場になじむ=仲良くなる」と思いがちですが、仲良くなる必要はありません。
仕事するに困らない程度の関係性が築ければ、事は足ります。
もちろん仲が良いほうが連携もしやすいですし、言いたいことも言いやすいかもしれません。
しかし、仲良くしなければいけないと思ってしまうと、かえってストレスの種になります。
何かしら嫌がらせを受けているわけでなければ、「相性が悪いんだな」とだけ思って気にしすぎないようにしましょう。
思っていた仕事と違っていて、数ヶ月ですでに転職したい……
本当に続けられないと思うのであれば、すぐにでも転職活動を始めましょう。
いくら事前に転職先の情報を集めても、実際の仕事や環境は入社してみなければ分かりません。
その結果、自分が想像していた仕事と違うといったマイナスのギャップが生まれる可能性も十分にあり得ます。
入社してたった数ヶ月での転職活動は、企業からすると良い印象は与えません。
面接ではほぼ確実に、数ヶ月で転職したいと思うに至った理由を聞かれるでしょう。
ただ、仕事内容や会社の環境など、どう考えても長く勤める意味がないと思うことはあります。
それであれば、早いうちに転職活動を始めるべきです。
仕事と並行して転職活動をおこない、転職先が決まったら辞めればいいだけです。
実際、僕も2社目を4ヶ月で辞めて、現在の会社に転職しました。
たとえ数ヶ月しか勤めていなくとも、タイミングによっては新しい会社へのご縁はあります。
時間を無駄にしないためにも、本当に続けられないと思ったらなら迷わず行動するべきです。
僕が4ヶ月で退職した話は以下で詳しく紹介!
新たな職場に早くなじみたいなら、得手不得手や好き嫌いで判断しない
「元気」や「素直」など、職場になじむために僕が意識したことをお話しました。
しかし、人によっては「にこやかにあいさつすることが苦手」という人もいるでしょう。
「無理に元気良くすることが好きじゃない」なんて人もいるかもしれません。
ですが、職場になじんで円滑に仕事したいなら、自ら歩み寄るべきです。
人はつい得意不得意や好き嫌いで判断しがちですが、必要か否かで考えるべきです。
「職場になじみたい」との目的があるなら、なおさらです。
ですので、職場の人と良好な関係を築いていくなら、そのために必要な行動を取りましょう。
まとめ
ここまで、新たな職場になじむ上でNG行動や意識すべきことを解説してきました。
一番大切なことは、あいさつや感謝など基本のコミュニケーションです。
円滑なコミュニケーションが大前提にあってこそ、いかに仕事で成果を出していくかが見られます。
会社ごとに文化や仕事のやり方は異なります。
まずは、新しい会社や職場の人たちを理解することから始めてみてください。
きちんと関係が構築できてから、自分の色を出していきましょう。
転職における自分の市場価値を測るツールは以下で紹介!