本記事は、非エンジニアでIT業界への転職を考えている人に向けて書いています。
ITと言えば、エンジニアやプログラミングをイメージする人は少なくないでしょう
それゆえ、営業など非エンジニアでIT転職を考えるとき、プログラミング知識が必要になるのか疑問に思うかもしれません。
結論から言うと、必ずしも非エンジニアでプログラミングの知識は必須ではありません。
この記事では、僕自身の経験から「非エンジニアでプログラミング知識が必要か否か」を解説します。
実際に非エンジニアでIT業界に転職した僕の視点から、プログラミング知識の必要性についてお話します。
「業界未経験だけどIT業界に転職したい」
「営業だけどプログラミングは勉強しないといけないのかな」
このようにお考えの人は、ぜひ本記事をご一読ください。
この記事はこんな人におすすめ
- 営業など非エンジニアでもプログラミング知識は必要か知りたい
- 必要でなくともプログラミングの勉強はしても損はないか気になる
- どのようなポジションならプログラミング知識が必要か教えてほしい
目次
【まずは結論】非エンジニアはプログラミングの知識は必須ではない
まずは結論から、非エンジニアがIT業界で働く上でプログラミングの知識は必須ではありません。
もちろんエンジニアのような技術職であれば、必ずと言っていいほど必要でしょう。
しかし、営業や広報、経理など非エンジニアであれば、プログラミング知識がなくとも仕事はできます。
プログラミング知識が、業務上の根幹を担うわけではないからです。
取り扱うサービスにもよりますが、大抵の場合はプログラミング知識がなくとも営業はできますし、広報活動もできます。
実際、僕も非エンジニアでIT企業に転職して数年経過しますが、プログラミングの知識はほとんどありません。
せいぜい、プログラミングの言語名を知っている程度です。
それでも問題なく仕事をできていることが、非エンジニアにプログラミング知識を必須としない証明だと言えます。
自社の事業によってはプログラミング知識があると便利
プログラミング知識は非エンジニアにとって必須ではないものの、事業によっては知識があると便利です、
たとえば、アプリの開発事業やSESなどのエンジニア派遣の事業があげられます。
アプリの開発は、作るものによって相性の良いプログラミング言語があります。
そのため、営業でプログラミング知識があれば、自社の得意な言語をもとにセールスしやすくなるでしょう。
SESなどの派遣事業であれば、そもそも自社エンジニアのスキルを把握しなければなりません。
自社エンジニアがどのプログラミング言語を使えて、その言語がどのような開発に向いているか。
そこを理解しておくと、より的確に自社エンジニアを売り込めるわけです。
上記はあくまで一例ですし、プログラミング知識がないからといってまったく仕事ができないわけではありません。
しかし、より適切な顧客に、魅力的なセールスをする上でも、事業によってはプログラミング知識があると便利でしょう。
プログラミング知識は不要でも技術的な知見は勉強したほうが良い
プログラミング知識は必須ではありませんが、技術的な知見は勉強しておくことをおすすめします。
技術的な知見とは、要するにIT知識のことです。
中でも自社のサービスや関連する技術系の知識は、まず理解しておいたほうが良いでしょう。
僕は現在、インターネットセキュリティの会社に勤めています。
カスタマーサクセスのポジションのため、エンジニアではありません。
しかし、顧客に自社サービスについて説明する機会も多く、一定の技術的な理解は求められます。
自社のセキュリティサービスが何を目的としていて、どのようなサービスを提供しているのか。
技術的な観点も理解していないと、納得感のある説明ができないばかりか、顧客からの質問に回答もできません。
また、セキュリティに関連する内容で、最近の技術系のトレンドやクラウドサービスへの対応も知っておく必要があります。
もちろんすべてを理解している必要はありませんが、自分で答えられる範囲が広いほど顧客とのやり取りもスムーズです。
ですので、自社サービスに関連する技術的な事柄は、理解しておくと非エンジニアでも自分の業務に大いに活かせます。
技術的な知見が求められる非エンジニアの職種
技術的な知見は勉強したほうが良いと説明したが、実はすべての非エンジニアでおすすめなわけではありません。
非エンジニアの職種によっては、勉強しなくても業務に支障が出ないものもあります。
ここでは、「勉強したほうが良い職種」と「勉強しなくても問題ない職種」に分けて解説します。
- セールスエンジニアなど技術に近い職種|勉強したほうが良い
- 経理など技術から遠い事務的な職種|勉強しなくても問題ない
個人的に勉強したい人はともかくとして、仕事で必要か否かを知りたい人はぜひ参考にしてみてください。
セールスエンジニアなど技術に近い職種|勉強したほうが良い
セールスエンジニアなど技術に近い職種の人は、技術的な知見について勉強したほうが良いでしょう。
具体的には、顧客から製品やサービスの内容について説明したり、質問を受けたりする立場の人です。
セールスエンジニアを初めとする、いわゆる営業職種の人が当てはまるでしょう。
自社のサービスや製品について説明する上で、技術的なポイントを理解していないと表面的な説明しかできません。
用意された話はできるけれども、そのサービスの目的や技術、どのような強みがあるのかを根拠を持って訴えることができないわけです。
当然、顧客からの質問にも明確な回答ができないため、一度自社に持ち帰って分かる人に聞かなければいけません。
顧客と信頼関係を築く上でも、質問に即座に明確に回答できる人間のほうが信頼されやすくなります。
エンジニアのように細かい技術まで理解できずとも、顧客からの想定質問にはひと通り回答できる技術的知見はあったほうが良いでしょう。
経理など技術から遠い事務的な職種|勉強しなくても問題ない
一方で、経理や総務などの技術から遠い事務的な職種であれば、必ずしも勉強しなくても問題はありません。
技術から遠い職種であれば、自社サービスについて説明する場面も少なく、技術的な質問に応対する場面もほとんどないからです。
もちろん自社の主要サービスについて知っておくべきとは思いますし、何かのきっかけで質問を受けるとも限りません。
とはいえ、営業など技術的な説明が求められる場面が多い職種に比べれば、業務上に支障が出る可能性は低いでしょう。
プログラミング知識や技術的知見がなくても分かる人にサポートしてもらう
ここまで、プログラミング知識や技術的な知見について「立場によっては勉強したほうが良い」とお話してきました。
しかし、知識がなければ、いっそのこと分かる人にサポートしてもらうのも1つの手です。
知識があれば顧客との会話もスムーズになり、それだけ信頼関係も築きやすいでしょう。
けれども、現実問題として非エンジニアが完璧に技術を理解することは、非常にハードルが高いです。
僕自身、非エンジニアで現職に勤めて数年経過しますが、やはりエンジニアの人に比べれば技術的な理解は遠く及びません。
理解する努力や最低限の知識は必要であるものの、深い内容については専門のエンジニアに任せたほうが効率的です。
何も知らないと不信につながりますが、中途半端な知識で誤った回答をしてしまうことも信頼を失うきっかけになります。
ですので、すべてを理解しようとするのではなく、分かる人にサポートしてもらうことも選択肢として持っておくべきです。
技術的な話のときはエンジニアに同席してもらう
僕もお客様とお打ち合わせするとき、エンジニアに同席してもらうことはままあります。
事前に技術的な質問が出てくると分かっているときは、あらかじめ社内のエンジニアに声をかけます。
実際にお打ち合わせで技術的な質問が出た際は、エンジニアに振って回答をお願いするわけです。
自分が答えるよりも的確ですし、間違った回答をしてしまわないかの不安もありません。
ただ、エンジニアに同席してもらうためには、日頃よりエンジニアと関係性を築いておく必要はあるでしょう。
いざという時、頼れる人がいなければ同席うんぬんの話ではありません。
自分の知識不足を補ってもらうために、関係性作りは必要な行動と言えるでしょう。
まとめ
ここまで、非エンジニアにプログラミング知識が必要かについて解説しました。
プログラミング知識を持っていると便利な事業もありますが、基本は知識がなくても業務に問題はないでしょう。
ただし、自社サービスに関連する技術的な知見は、職種によっては勉強しておくことをおすすめします。
技術的な知見があることで納得感のある説明ができる上、顧客からの質問にもスムーズに回答できます。
もしくは、社内のエンジニアと関係性を作り、技術に関するお打ち合わせは同席をお願いすると良いでしょう。
これから非エンジニアでIT企業に転職を考えている人は、応募先の事業やサービスに関連した知識に絞って勉強することが効率的です。
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