本記事は、営業などの非エンジニアで、これからIT企業への転職を考えている人に向けて書いています。
非エンジニアがIT業界への転職を考えるとき、どこまで技術的な知識を求められるか気になる人もいるでしょう。
中でも、技術者(エンジニア)との会話が発生しがちな営業職の人は、「技術に関して知識不足だと会話すらままならないのでは?」と不安を抱くかもしれません。
実際、転職先のサービスや役割によっては、社内に限らず社外取引先のエンジニアと会話する機会も多くあります。
非エンジニアが技術者との会話に不安を抱くことは、決して大げさな問題ではありません。
この記事では、業界ほぼ未経験でIT企業に転職した僕の経験に基づいて、技術者とのコミュニケーションについて解説します。
転職後、業務に励む中で技術者との会話に困ったのか、僕の体験談を交えながら説明していきます。
IT企業への転職を考えている人、IT企業に転職したばかりで不安を抱いている人は、ぜひ本記事をご覧ください。
この記事はこんな人におすすめ
- 非エンジニアでIT業界への転職を考えている
- IT業界や技術系の知識に自信がない
- エンジニア(技術者)との会話が上手くできないのではと不安を抱いている
目次
非エンジニアだと技術者とのコミュニケーションで困る場面はある
結論から言うと、非エンジニアだと技術者(エンジニア)とのコミュニケーションで困る場面はあります。
自分の知識レベルや会話の内容にもよりますが、技術的な話ではついていけないことがあるからです。
実際に困った場面を、僕の経験を例にお話します。
僕は、業界未経験でインターネットセキュリティの会社に転職しました。
しかし、転職した当初は技術に関する知識がほとんどなく、エンジニアの人たちの会話を聞いても何の話かさっぱりでした、
たとえば、自社サービスの技術的に対応可能な範囲について話が出たとき、どうしても理解が追いつきません。
なぜその範囲までしか対応できないのか、そもそも問題になっている技術はどういったものなのか、知識不足ゆえに分からないわけです。
数年経った今では理解できることも増えましたが、それでも深い話になってくると理解が難しい場面は少なくありません。
エンジニア(技術者)が社内or社外のどちらかでも困り具合は変わる
エンジニアが社内の人か、社外の人かでもコミュニケーションの困り具合は変わります。
社内エンジニアのほうが、コミュニケーションで困る場面は少ないです。
分からないことがあっても、その場でエンジニアに確認できます。
一方で社外のエンジニア、つまりはお客様など取引先とのコミュニケーションでは、困る場面が多くあります。
分からないことがあっても、社外の人相手に「どういう意味ですか?」とは聞きづらいからです。
よほどマイナーな情報や浸透していない技術の話であれば、まだ素直に質問しやすいでしょう。
しかし、お打ち合わせで出る話や質問は、「知っていて当然だよね」と言わんばかりの温度感を感じることが多々あります。
素直に質問できる空気ではなく、「はいはい、その話ですね〜」とさも分かっているかのような表情をすることで精一杯です。
分からないことを聞く勇気があれば問題ない|知ったかぶりが一番危険
非エンジニアは、技術者との会話で困る場面はあると説明しました。
ですが、解決策はあります。
それは「分からないことを聞く勇気を持つ」ことです。
分からないことを素直に聞けさえすれば、技術者との会話で困ることはないでしょう。
逆に、分からないことを放置して知ったかぶりするほうが危険です。
知ったかぶりしてしまうと、対応できないことをできると言ってしまったり、質問に対して的外れな回答をしてしまったりと、いずれ大きな失敗につながります。
「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」との言葉の通り、分からないことを尋ねる恥ずかしさは一瞬です。
後々、知識不足を後悔しないように、分からないことはどんどん質問していくべきです。
分からないことを素直に聞けるよう信頼関係の構築が大切
分からないことは素直に聞くべきですが、そのためには素直に聞ける関係性が必要です。
周りに頼れる人や気軽に質問できる人がいない状況では、分からないことを聞きたくても聞けないでしょう。
だからこそ、周囲の人に協力を仰げるよう信頼関係の構築が大切です。
信頼関係を築くことで、心理的安全性が高まります。
心理的安全性とは簡単に言うと、自分の考えや気持ちを安心して発言できる状態のことです。
心理的安全性が高ければ、自分の気持ちを素直に伝えられる環境であると言えるでしょう。
僕自身、社内のエンジニアの人と日頃からコミュニケーションを取り、信頼関係ひいては心理的安全性を高めるように努めています。
心理的安全性が高まれば、自然と質問することへの抵抗感も無くなります。
つまり、分からないことを分からないと聞くためには、聞きやすい環境を作る必要があるわけです。
質問する勇気も大切ですが、同時に周囲の人との信頼関係の構築にも取り組んでみてください。
自分で調べて勉強する姿勢も大切|無闇に聞けばいいわけではない
最後に、分からないことを質問する上で大切なポイントを紹介します。
それは、自分で調べて勉強する姿勢も大切ということです。
質問することは、回答してくれる人の時間を奪っているわけです。
だからこそ、無闇やたらと質問するのではなく、少し調べれば分かることは自分で調べましょう。
仮に何でもかんでも聞いてしまうと、相手はうっとうしく感じてしまうかもしれません。
当然、信頼関係においてもマイナスになってしまいます。
ですので、質問する大前提として、まずは必ず自分で調べましょう。
自分で調べることでよりポイントを絞って人に質問できる
自分で調べることは、大きな利点もあります。
それは、よりポイントを絞って質問できることです。
ポイントを絞って質問することで、回答者が答えやすくなる上に自分も理解しやすくなるでしょう。
自分で調べると、何が分からないのかが明確になります。
たとえば、「クラウドサービスってなに?」と漠然と質問すると、答えの範囲が非常に広くなってしまいます。
そこで自分で一度調べることで、クラウドサービスの仕組みが分からないのか、仕組みの中の技術について分からないのか、質問の焦点を当てやすくなるわけです。
焦点が絞られた質問であれば、答える側も回答しやすくなるため、無駄に時間を使うことがありません。
事前に自分で調べている誠意も伝わるので、答えるほうも気持ちが良いでしょう。
質問者・回答者の双方にとってメリットがあるので、質問する前には一度自分で調べることをおすすめします。
まとめ
ここまで、非エンジニアが技術者(エンジニア)とのコミュニケーションで困る場面があるかをお話してきました。
困る場面はありますが、質問できる勇気さえあれば問題にはならないでしょう。
そのためには質問しやすい環境作り、つまりは周囲の人との信頼関係の構築が大切です。
ただし、何でもかんでも質問するべきではありません。
回答者の時間を奪っていることを考えれば、一度は自分で調べるべきです。
それが答えてくれる人への礼儀だからです。
何より自分で調べることで、より答えへの理解も深まります。
本記事で紹介した内容を参考に、ぜひエンジニアとの円滑なコミュニケーションを実現してみてください。
業界未経験でIT企業に転職した僕が、学習に使った本は下記で紹介!
itcareerdiary.com/3-it-books-recommended-for-non-engineers/