「転職しようかずっと悩み中……」
「自分が転職すべきか分からない……」
このようにお悩みではないでしょうか。
転職したいと思っていても、なかなか一歩踏み出す勇気を持てない人は少なくありません。
転職すべきかずっと悩むものの、実際に行動することは先延ばしにしてしまう。
そんな人に向けて、この記事では転職を迷う理由について解説します。
さらには、自分が転職すべきかを確認するための判断基準も紹介。
転職すべきか分かった後、最初に何をすべきかも説明します。
転職への後押しがほしい人、転職活動を始められないと悩んでいる人は、ぜひ本記事をご一読ください。
この記事はこんな人におすすめ
- 転職しようかずっと悩んでいる
- 自分が転職すべきか分からない
- 転職活動でとりあえず最初にすることを知りたい
目次
なぜ転職をずっと悩んでしまうのか|転職を迷う3つの理由
まずは、なぜ転職をずっと悩んでしまうのかを考えてみましょう。
転職すべきか迷ってしまう理由は、主に3つあります。
- 今の待遇を手放すことが惜しい
- 転職後の新しい環境への不安を抱いている
- 会社に依存して自分を過小評価している
順番に解説していきます。
今の待遇を手放すことが惜しい
「今の待遇を手放すことが惜しい」との思いから、転職に踏み出せないケースがあります。
具体的には、給料や福利厚生があげられるでしょう。
なまじ給料が良い人は、「無理に転職する必要はないか」と自分の心に折り合いをつけてしまいます。
転職した結果、今よりも待遇が悪くなったらどうしようと不安を抱く人もいるでしょう。
また、職場の人間関係の良さから転職をためらう場合も。
仕事に面白さが不足していても、人間関係が良いとそれだけで居続けたくなる理由になります。
現職の人間関係が良いと、なおさら転職して職場になじめないことを恐れてしまうわけです。
転職後の新しい環境への不安を抱いている
転職すべきか迷う理由には、「転職後の新しい環境への不安」もあります。
転職したからといって、必ずしも今の環境より良くなるとは限りません。
僕自身も経験があるのですが、入社前は良い雰囲気に思えても実際に入ってみるとギャップを感じることは多々あります。
「今の待遇を手放しくない」と考えている人ほど、新しい環境への不安は大きくなるでしょう。
人は不満よりも不安を回避しがちです。
どうなるか分からない不安よりも、把握できている現状への不満に甘んじてしまいます。
会社に依存して自分を過小評価している
人によっては「会社に依存して自分を過小評価している」がゆえに、転職する勇気を持てないことがあります。
このケースでは、当人が自分の能力を正しく評価できていません。
結果として、自分に転職できるほどのスキルはないと諦めてしまうわけです。
実際にネットで調べてみると、「能力以上に給料をもらっている」と感じている人ほど会社に依存しているようです。
もちろん、本当に能力以上の給料かどうかは個人の主観によります。
しかし、本人が自分の能力を低いと判断してしまっている以上は、転職に踏み出せないのも当然でしょう。
転職すべきか否かの判断基準3つ|転職しないほうが良い人もいる
転職を迷う理由は分かったものの、どのようにして自分は転職すべきかを判断したら良いのでしょうか。
転職すべきか否かの判断には、3つの基準があります。
どれか1つでも当てはまる基準があれば、転職活動を始めてみてください。
- 強みとして打ち出せるスキルがあるか
- 転職によって得たいものや将来のビジョンが明確か
- 現職の問題は心身に影響を及ぼしているか
人によっては転職しないほうが良い場合もありますので、自分に当てはめながらご覧ください。
強みとして打ち出せるスキルがあるか
1つ目の判断基準は、「強みとして打ち出せるスキルがあるか」です。
自分の強みを明確に持っている人は、転職しても活躍できる可能性が高いからです。
転職活動においても強みを活かして、転職先の選択肢を広げられるでしょう。
強みは仕事を通して培われていきます。
たとえば、営業職の人ですと提案力やヒアリング力があげられます。
エンジニアの人であれば、プログラミングスキルが強みの代表例です。
数年仕事を経験してきた人であれば、業務を通じて何かしらの強みを持っているはずです。
反対に、強みがまだ実感できていない人は、まずは自分の強みを作ることを考えるべきです。
強みと呼べるほどのスキルがない状態の場合、転職先の選択肢が狭まるばかりか元よりも悪い環境へ転職してしまう可能性も。
職場環境に問題があるなどすぐに辞めるべき状況でなければ、今の仕事でスキルを磨くことをおすすめします。
その際、営業であれば売上数字、エンジニアなら成果物などの客観的な実績作りも意識すると、転職活動時に強みの説得力が増すでしょう。
転職によって得たいものや将来のビジョンが明確か
2つ目のは「転職によって得たいものや将来のビジョンが明確か」です。
まず転職によって得たいものとは、「給料を上げたい」や「働き方を変えたい」が例としてあげられるでしょう。
一方で将来のビジョンとは、どのようなキャリアを積んでいきたいか、将来的にどのようなポジションになっていたいかなどの展望を指します。
強みとして打ち出せるスキルよりも、転職によって得たいものや将来のビジョンのほうが判断基準としては重要です。
なぜなら、転職によって得たいものが明確になっていないと、また同じことで悩むかもしれないからです。
働き方に不満があるのに、それを意識せずに転職先を選んでしまったとしましょう。
再び働き方に不満を抱いて、またすぐに転職したくなるかもしれません。
これでは転職した意味がありません。
将来のビジョンも同様で、仮にIT業界でキャリアを積んでいきたいと考えているのに関係ない業界に行っても遠回りになるだけです。
つまり、自分の転職目的を明確しなければ、良い転職先を見つけることが非常に困難になるわけです。
目的が明確でないなら無理に転職する必要はないですし、今の環境に満足しているとも言えるでしょう。
現職の問題は心身に影響を及ぼしているか
3つ目の判断基準は「現職の問題は心身に影響を及ぼしているか」です。
パワハラなどの人間関係、長時間残業をはじめとする働き方など、今の仕事で心身に大きな影響を及ぼす問題を抱えている人もいるでしょう。
こうしたケースでは、すぐにでも転職するべきです。
心身に影響を及ぼすような状況の場合、スキルやビジョンを考えている暇はありません。
事実、僕自身も上司からの高圧的な言動に耐えかねて、たった4ヶ月で2社目を退職しています。
どれだけ自分が変わっても、人は変えられません。
組織などの職場環境を変えることは、一筋縄ではいかないでしょう。
自分を犠牲にしてまで、1つの会社で働き続ける必要はありません。
今の仕事で大きな問題に直面していて、それが心身に影響を及ぼしているのであれば、すぐにでも転職すべきです。
転職活動の第一歩|まずは自己分析から始めてみよう
判断基準と自分を照らし合わせた結果、転職しようと考えた人もいるかもしれません。
転職活動を始めるなら、まずは自己分析から取り組んでみましょう。
次の3つに分けて自己分析を知ることで、転職の方向性や自分の強みが明らかになります。
- 転職の本当の理由を探る
- 今の会社で得た経験は何かを知る
- 自分の市場価値を調べてみる
それぞれ見ていきましょう。
転職の本当の理由を探る
まずは、転職の本当の理由を探りましょう。
転職活動に取り組む上で、自分がなぜ転職したいのか明確にすることが大切です。
判断基準でも説明した通り、なぜの部分が分析できていないまま転職しても今の会社と同じ不満を抱いてしまうかもしれません。
ただし、ここでポイントなるのは「転職の本当の理由」である点です。
たとえば、表面的には労働時間や働き方に不満を持っている人も、実際には人間関係が原因の可能性もあります。
給料の低さに不満を抱いているかと思いきや、分析してみると今の仕事にやりがいを感じていないことに気づくかもしれません。
転職理由は人によって異なるため、どれが正しい理由いったことはありません。
自己分析によって、自分が転職したい本質的な理由を見つけることが重要です。
本質的な理由が明確になれば、転職活動も進めやすくなるでしょう。
今の会社で得た経験は何かを知る
続いて、今の会社で得た経験は何かを知りましょう。
現職の業務経験を通じて、どのようなスキルを得たのかを明らかにしてみてください。
自分の経験を分析する理由は、自身の強みを詳しく言語化できるからです。
そのためには、経験だけでなく実績も整理しましょう。
売上や受注件数、参加したプロジェクトに作成した成果物、担った役割など出せる限りの実績はすべて洗い出してください。
実績から自分の経験を振り返り、何のスキルを培ってきたかが分かります。
また、転職面接においても実績は、当人の経験やスキルを裏付ける客観的な証拠となるでしょう。
明確な経験と実績を持つ人は、それだけ転職先の選択肢も広がります。
自分の市場価値を調べてみる
最後に、自分の市場価値を調べてみましょう。
転職における市場価値とは、簡単に言うと「自分がどれだけ多くの企業から求められる存在か」を示すものです。
市場価値が高い人ほど多くの企業から求められる人材であり、自分の希望にマッチする企業を探しやすいでしょう。
逆に市場価値が低い人は、選べる企業が少なくなりがちです。
選べる企業も、高い条件や望む条件ではない可能性が高いです。
それゆえに自分の市場価値を調べ、希望条件にマッチするような転職ができるかを確かめる必要があります。
市場価値を調べる方法はさまざまで、市場価値診断ツールや転職エージェントの利用があげられます。
市場価値診断ツールについては以下の記事で紹介!
転職を悩む人がよく抱く3つの不安と対処法
ここまでの説明で、転職に対して前向きな気持ちを抱いた人もいるでしょう。
一方で、どうしても不安を拭い去れない人も。
転職を悩む人はもちろん、転職活動に取り組む中でよく抱く3つの不安があります。
不安に対してどのように対処したら良いのか、それぞれ解説していきます。
- 希望条件と市場価値のギャップが大きい|市場価値をあげよう
- 今の会社でやり残したことがある|本当にやる必要があるかを確かめよう
- 転職後の新環境へ馴染めるか分からない|ひとまず転職活動を始めてみよう
いずれも対処できる不安ですので、ぜひ参考にしてみてください。
希望条件と市場価値のギャップが大きい|市場価値をあげよう
希望条件と市場価値のギャップの大きさに、不安を感じる人がいます。
自分が転職したいと思う会社に対して、自分の市場価値が追いついていないケースです。
「自分の経歴やスキルでは転職成功できないかも……」と不安になってしまうわけです。
転職では市場価値、つまりはそれまでの職務経験や実績を重視されます。
それゆえ、人によって転職できる会社や業界は異なります。
ですが、現時点で希望条件と市場価値にギャップが大きいからといって、絶対に自分の希望を満たせないわけではありません。
市場価値は、行動次第でいくらでも上げることができます。
新しいスキルを身につけたり違う職種に挑戦したりと、市場価値を高める方法はいくらでもあります。
もし自分の希望条件が明確であれば、希望条件を満たせる人材になれるよう市場価値を高めましょう。
市場価値を高める方法は以下で解説!
今の会社でやり残したことがある|本当にやる必要があるかを確かめよう
「まだ今の会社でやり残したことがあるかもしれない」との思いから、転職に踏み切れない人もいます。
やり残したことがあるまま転職しても、後悔するかもしれないと不安に駆られてしまいます。
人によってやり残しは異なり、一定の成果や獲得したいスキルなど理由はさまざまでしょう。
いずれにしても、まだ達成できないことがあるのに転職して良いのか、逃げることにならないかと葛藤してしまうわけです。
そもそも、やり残したと思われることは本当にやらなければいけないのでしょうか。
もしかするとすでに十分な実績を獲得していて、不必要に高い目標を定めてしまっているかもしれません。
誰においても、もっとも大切な資源は時間です。
時間だけは平等で失ったら二度と戻ってきません。
「もっと早く行動しておけば良かった……」と後悔しても時すでに遅しです。
今の会社でのやり残しから転職するか迷っている人は、時間と天秤にかけて本当にこだわるべきことかを確かめてみてください。
転職後の新環境へ馴染めるか分からない|ひとまず転職活動を始めてみよう
よくある不安の3つ目は「転職後の新環境へ馴染めるか分からない」です。
僕自身も経験したことがあるので、気持ちはよく分かります。
「転職後の職場が最悪な人間関係だったらどうしよう」
「自分と相性がまったく合わなかったらまた転職することになるかもしれない」
このように、新しい環境に対して大きな不安を抱いてしまうわけです。
結論を言えば、新環境への不安を解消する方法はありません。
人間は変化を嫌う生き物ですから、新しい環境に対して恐れを抱くことは当然とも言えます。
とはいえ、行動しなければ現状は変わりません。
まずは自己分析や転職サイトに登録するなど、小さな一歩から始めてみてはいかがでしょうか。
ハードルを上げすぎずに「登録だけしてみる」くらいの温度感で問題ありません。
登録することで気になる会社が出てくるかもしれないですし、モチベーションが高まる人もいるでしょう。
絶対に転職すると意気込まずに、とりあえず登録するだけの軽い気持ちで取り組んでみてください。
実際に2回転職した僕の経験談
最後に、僕の転職経験談をお話します。
僕は過去2回転職した経験があり、さまざまな不安や悩みもありました。
1回目の転職は失敗と呼ぶに相応しいもので、だからこそ参考になるお話ではないかと思っています。
僕の転職経験とそこから得た学びを順を追って説明していきますので、ぜひご覧ください。
元々の会社に大きな不満はなかった
1回目の転職のきっかけは、自分のキャリアに不安を抱いたからです。
新卒で入った会社に約4年勤めていましたが、職場環境や仕事内容に大きな不満はありませんでした。
仕事も楽しく人間関係もそれなりに良かったので、そのまま働き続けることも未来もあったでしょう。
ですが、僕が当時担当していた仕事は、お世辞にも将来性があるとは言えませんでした。
飲料系の在庫管理や発注業務が主な仕事で、このまま続けていてもいずれ機械(AI)などに代替される仕事だと思ったからです。
年齢は20代後半だったこともあり、30代に入る前にもっと将来性のあるキャリアで仕事をしようと決意しました。
もっとも大きな転職理由は好奇心
将来性を理由に転職を決意した僕ですが、実は本当の転職理由はただの好奇心です。
元々、僕は「人生一度なんだから色々な会社で働いてみたい」と考えていました。
世代的に転職が当たり前の時代になっていたことも、そう考える要因の1つだったように思います。
とはいえ、好奇心だけではなかなか転職に踏み切れないところに、将来性の問題を意識したことで転職を決意できたわけです。
行動力はあるほうの人間でしたので、転職を決意してすぐに会社に退職を申し伝えます。
そこから転職活動を開始して、最終的にはSESの会社に営業として転職します。
上司との相性が最悪でわずか数ヶ月で二度目の転職
ついに初転職に成功したと思いきや、一瞬で暗雲が立ち込めます。
なんとわずか4ヶ月で二度目の転職をすることになったからです。
理由はシンプルで、上司との人間関係です。
上司の高圧的な言動に耐えかねて、入社から約1ヶ月半を経った頃には二度目の転職を決意。
再び転職活動を開始して、無事に転職先が決まった後に退職を上司に伝えました。
こうして、在籍期間4ヶ月で一度目の転職は終わったわけです。
今の会社は居心地も良く成長も実感できる
二度目の転職では、インターネットセキュリティの会社に入社しました。
僕は最初の転職経験から、転職先が決まる前に退職することは悪手だと学びました。
転職先が決まっていない不安から、転職先の精査ができないからです。
そのため、二度目の転職では入社先が決まった後に退職を伝えました。
今の会社は仕事も人間関係も良く、さらには働き方も過去一番良い環境になりました。
在宅勤務やフレックスに対応している会社のため、ストレスなく働けています。
二度目の転職の経験を経て、僕は転職に対する意識もガラッと変わりました。
今の会社で続けられないと思ったら、また転職すればいいと。
世の中にはたくさんの会社があるので、必ず自分とマッチする会社はあります。
「今の会社では続けられない」と思ったら、もっと軽い気持ちで転職活動に取り組もうと考えるようになりました。
行動しなければ現状は変わらない
転職経験を経て、僕は「行動しなければ現状は変わらない」と強く実感しました。
僕自身が経験したように、転職しても失敗に終わることはあります。
以前、勤めていた会社よりも給料や人間関係が悪くなってしまうと、
一方で、人間関係も働き方も給料もすべて良くなる転職もあります。
それが僕にとっては二度目の転職でした。
転職して今より良い状況になるか、悪い状況になるかは転職してみないと分かりません。
これは転職に存在するリスクです。
それでも、行動しなければ現状は変わりません。
僕が転職した結果、悪い方向にも良い方向にも現状が変わった人間です。
どちらの転職も後悔はありません。
どのような結果であっても、自分が行動した事実はその先の「行動へのハードル」を下げてくれます。
もし現状に不満を抱いていたり、転職するかずっと悩んでいたりする人は、まずは行動してみましょう。
必ず良い結果になる保証はありませんが、一度行動できた人は何度でも行動できるはずです。
最後にはきっと良い方向へと現状を変えていけるでしょう。
まとめ
ここまで、転職をずっと悩む人に向けて迷う理由や転職の判断基準を解説してきました。
転職しても今より悪い状況になるのではとの不安から、一歩踏み出す勇気を持てない人は少なくありません。
それでも、行動しなければ現状は変わりません。
何より時間は待ってくれません。
もし今の会社に不満を抱いていたり、転職にずっと悩んでいたりするのであればぜひ行動してみてください。
必ず転職すると意気込まずに、まずは転職サイトや自己分析から始めてみてはいかがでしょうか。
その一歩がきっかけとなって、転職へとつながるかもしれません。