転職で失敗しない方法についてお調べですね。
初めて転職する人にとって、転職した会社が合わなかったらどうしようと不安に思うことは当然です。
事実、転職した人の中には「こんなはずじゃなかった……」と後悔しているケースもあります。
いわゆる転職に失敗した話を聞くと、なかなか転職に踏み出せないですよね。
そこでこの記事では、転職でよくある失敗例の紹介とともに、失敗しないための転職方法を解説します。
最初の転職で失敗した僕自身の経験も交えながら、転職活動におけるありがちな後悔についてもお話します。
転職を検討している人や実際に転職活動を始めている人は、ぜひ本記事をご一読ください。
この記事はこんな人におすすめ
- 転職を検討している
- 転職で失敗しない方法を探している
- 転職した結果、今の会社より悪くなったらどうしようと不安がある
目次
転職の失敗例とは?よくある事例5選
まずは、転職の失敗例を紹介していきます。
転職の失敗とひと口に言っても、さまざまなケースがあるからです。
ここでは、主に以下5つの事例をお話していきます。
- 福利厚生などの待遇が事前情報と違う
- 業務内容や働き方が事前に聞いていた内容と異なる
- 職場の雰囲気や人間関係が合わない
- 実際の社風や会社の方針が共感できない
- 前職への未練に気づく
順番に見ていきましょう。
福利厚生などの待遇が事前情報と違う
1つ目の事例は、「福利厚生などの待遇が事前情報と違う」です。
実際に入社してみると、手当や休みなどの待遇が事前に聞いていた話とまるで異なります。
たとえば、資格手当や住宅手当の支給条件が厳しすぎて、実質的に支給されない体制になっているケースがあります。
また、平日かつ日中帯の勤務と聞いていたら、土日出勤も求められるといった場合も。
このように、福利厚生などの待遇面で事前情報と異なることが入社後に分かると、人によっては転職に失敗したと感じるでしょう。
なお、実際の待遇が異なっている会社側の論理としては、「手当の支給条件が厳しいだけで支給しないわけではない」との主張が1つにあります。
業務内容や働き方が事前に聞いていた内容と異なる
2つ目の事例は、「業務内容や働き方が事前に聞いていた内容と異なる」です。
福利厚生と同じで、会社によっては「入社前に知らされていた仕事内容」と「入社後に判明した実態」に大きな乖離があります。
例を挙げると、面接時は技術部門に配属されると聞いていたのに、実際には営業的な仕事を担当されるといったことです。
また、在宅勤務も可能との話だったはずが、入社してみると基本出社が原則で、実質的に在宅勤務は不可能な状況もあります。
望まぬ仕事や働き方を強いられれば、とても転職に成功したとは言い難いでしょう。
職場の雰囲気や人間関係が合わない
3つ目の事例は、「職場の雰囲気や人間関係が合わない」です。
転職先の人間関係は、転職の成否に関わる大きな要素です。
どれだけ福利厚生や業務内容が良くても、人間関係が悪ければ仕事を続けることは困難でしょう。
業務内容や福利厚生は実態が異なる可能性はあるものの、基本は事前に確認できます。
しかし、人間関係に至っては、本当に入社してみなければ分かりません。
高圧的な上司がいる、チーム内のコミュニケーションがほぼ0で連携がとれない。
こうした職場環境や人間関係にまつわるトラブルが発生すると、転職に失敗したと思うのも無理はありません。
実際の社風や会社の方針が共感できない
4つ目の事例は、「実際の社風や会社の方針が共感できない」です。
会社の方針や雰囲気はどのようなものか、多くの人は面接時など入社前に確認するでしょう。
ですが、他の事例と同様にいざ入社してみると、社風や会社の方針が想像していたものと異なることがあります。
たとえば、自由な働き方を推奨していると謳いながら、実際には出社しなければいけないような雰囲気になっている。
他には、社員からの意見を積極的に吸い上げると言いつつ、その実トップダウンですべての物事が決まっていく方針のところもあります。
社風や会社の方針はそれぞれの価値観があるので、よほど極端な方針でなければ社風自体に良い悪いはありません。
とはいえ、人によって会社の価値観、つまりは会社との相性が合う・合わないはあるでしょう。
事前に想定していた社風と実態が異なれば、「こんな会社で働きたいと思っていたわけじゃない」と思ってしまうかもしれません。
前職への未練に気づく
5つ目の事例は、「前職への未練に気づく」です。
最後の事例は、すでに紹介した「転職先に問題がある事例」とは異なります。
転職した後に、前職でのやり残しや自分が働きやすい環境にいたことに気づく人がいます。
その結果、「転職せずに、前の会社で働いていれば良かった」と思うわけです。
転職する人の中には「何となく転職したかった」や「今の仕事がいまいち退屈」など、転職理由が明確でないまま動いてしまう人がいます。
転職は基本、現職で満たせないものを満たすためにおこなうものです。
給与や仕事内容、働き方など満たしたいものは人によって異なりますが、いずれにせよ現職よりももっと良い環境を目指して転職します。
「何となく転職したい人」は何を満たしたいかが明確になっていないどころか、そもそも今の会社で満たされていることに気づいていない場合もあるでしょう。
勢いに任せて転職してしまい、自分が転職する必要がなかったことに後から気づくわけです。
僕の転職失敗談|たった4ヶ月で再転職した2社目
先ほどは、主な転職失敗の事例を紹介しました。
主な事例に加えて、ここでは僕の転職失敗談をお話します。
僕はこれまで2回転職していますが、1回目の転職はまぎれもなく失敗でした。
なぜなら、入社からたった4ヶ月で再転職したからです。
なにゆえ転職に失敗したのか、原因はもちろんのこと、転職に失敗したと気づいたできごとまで詳しく説明していきます。
より具体的な転職失敗例ですので、ぜひ参考にしてみてください。
退職日が迫る焦りから勢いで決めた転職先
僕が転職に失敗したそもそもの原因は、退職日を先に決めてしまったことです。
転職先を決める前に、会社にいつ辞めるかを伝えました。
退職日は決まったものの、なかなか転職先が決まらない日々が続きます。
日に日に退職日が迫る中、転職求人サイト経由で面接が決まります。
面接は1回のみで、社長と所属する営業部の主任が対応してくれました。
いろいろと気になることや違和感を抱きながらも、焦っていた僕は勢いでその会社に転職を決めます。
結果として、入社後にその違和感は間違いではなかったと気づくわけです。
今にして思えば、なぜ先に退職日を決めてしまったのか。
当時の感情を正確に思い出すことは難しいですが、先に退職の意志を伝えたほうがより転職に対して本気になれると思ったからでしょう。
いずれにせよ、「転職先が決まる前に退職日を決めてしまったこと」が冷静な企業選びを阻害し、転職に失敗した最大の原因になったと考えています。
殺伐とした雰囲気と高圧的な上司
次に、僕が転職に失敗したと気づいたできごとをお話します。
大きく2つのできごとがあり、1つは入社2日目に営業部へ合流したときです。
営業部の雰囲気があまりにも殺伐としていたことに、非常に不安を感じました。
「え、こんな雰囲気のチームで大丈夫……?」と思ったことを今でも鮮明に覚えています。
ただ、そこからは持ち前の(?)コミュニケーション力で、しばらくは和気あいあいと働けていました。
しかし、おおよそ半月経過した頃からか、上司である営業部主任の高圧的な言動が始まります。
といっても、チーム内の他メンバーに対しては、僕が入社して1週間後くらいから高圧的な言動を確認していました。
入社半月後くらいから、僕に対しても高圧的な言動が始まったわけです。
そこで僕が最初に感じた殺伐とした雰囲気と違和感は、気のせいではなかったと理解しました。
求人情報と実際の待遇も違う
高圧的な言動を受ける日々の中、それだけで転職に失敗したと感じるには十分すぎる理由です。
ですが、他にも転職に失敗したと判断するに足る理由がありました。
それは、求人情報と実際の待遇が異なることです。
いくつもありましたが、たとえば家賃補助です。
求人情報の福利厚生には「家賃補助」と書かれていましたが、実際には条件がとても厳しく、あってないような制度でした。
また、離職率はほぼ0%のような表記が求人には記載されていたものの、ふたを開けてみると毎月退職者がいるありさま。
転職失敗の事例で紹介した内容ばかりで、絵に描いたような転職失敗例と言えるでしょう。
そして、僕は入社1ヶ月半後には転職活動を始め、4ヶ月だけの在籍で次の会社へと再転職しました。
「転職時にああしておけばよかった……」|転職でありがちな3つの後悔
転職に失敗したと気づいたとき、必ずといっていいほど「あのとき、ああしておけばよかった……」と思います。
僕自身、1回目の転職に失敗して、自分の転職活動の取り組み方を後悔しました。
先ほど紹介した僕の転職失敗談を踏まえながら、転職でありがちな3つの後悔を紹介します。
- 転職先が決まってから退職すべきだった
- もっと転職エージェントに相談すべきだった
- 自分が転職したい理由をもっと明確にすべきだった
1つずつ見ていきましょう。
転職先が決まってから退職すべきだった
転職先が決まる前の退職は大きなリスクをともない、後悔の種となる可能性が非常に高いです。
僕の場合は転職先が決まる前に退職日を決めただけですが、似たようなケースと言えるでしょう。
実家暮らしかよほど経済的に余裕がないと、日々目減りしていく預金を前に焦りを抑えることは困難です。
一刻も早く転職先を決めなければとの焦燥感から、企業分析が甘くなってしまいます。
焦っていたり冷静な判断ができない状態だったりすると、僕が経験したように違和感に目をつむってとりあえず転職しようとしがちです。
結果として、入社後に事前に抱いた違和感が現実のものとなり、「転職活動は焦らないように取り組むべきだった」と後悔するわけです。
もっと転職エージェントに相談すべきだった
「もっと転職エージェントに相談すべきだった」と後悔する人もいるでしょう。
転職活動を始める際、転職エージェントを利用する人は少なくありません。
しかし、転職エージェントを利用していても、活用できているかはまた別の話です。
転職エージェントには、会社選びから面接対策まで幅広く相談ができます。
ところが、企業選びや求人探しでしかエージェントに相談していない人もいるでしょう。
僕自身、転職エージェントには主に求人探しで相談に乗ってもらっていました。
今思えば、面接対策はもちろんのこと、良い企業の見極め方などもっと頼れば良かったと思っています。
自分が転職したい理由をもっと明確にすべきだった
自分が転職したい理由が明確でなかったことも、転職に失敗したときに後悔する点です。
転職理由が明確でないと、転職しても何も改善されないばかりか、元の会社のほうが良かったと気づくことすらあります。
また、転職理由が明確でない人は「とりあえず転職をしてみたい」と思っているケースも多く、勢いのままに行動しがちです。
何を隠そう僕も、転職に対する一種の憧れから転職活動を始めてしまった人間です。
今となっては転職したこと自体に後悔はないものの、「何のために転職するのか」が明らかでなかったために転職失敗につながったと考えています。
当時はそれらしい転職理由を並べていましたが、本質的な理由ではありませんでした。
勢いによる転職活動がゆえ、勢いのまま退職日だけ決めてしまい、焦りから転職先を決めてしまうという負の連鎖が起こっていたわけです。
転職に失敗したと気づいたときにやるべきこと
転職失敗の事例や経験談、ありがちな後悔について紹介してきました。
それでは、転職に失敗したと気づいたときにはどうすれば良いのでしょうか?
転職失敗に気づいたとき、やるべきことを2つに分けて解説します。
- すぐにでも転職サービスの利用を始める
- 転職に失敗した理由を分析する
万一、転職に失敗した際に備えて、ぜひ参考にしてみてください。
すぐにでも転職サービスの利用を始める
まず、転職に失敗したと思ったら、すぐに転職サービスの利用を始めてください。
「石の上にも三年」という言葉がありますが、それは三年いる価値のある会社に限ります。
事前情報と実際の待遇が異なる、職場の人間関係が最悪。
こうした会社に三年いても得られるものはないばかりか、無駄に時間を消費してしまうだけです。
だからこそ、できる限り早く新しい環境へ移れるよう、すぐにでもまた転職活動を始めましょう。
ただし、会社に退職を伝えるのは、必ず次の転職先が決まってからです。
転職失敗に気づいたとき、もっとも避けなければいけない事態は「次の転職も失敗する」ことです。
とりあえず転職サービスの利用を始めて、「良いところに決まったら辞めよう」くらいの気持ちで転職活動に取り組みましょう。
転職に失敗した理由を分析する
転職に失敗した理由を分析することも大切です。
なぜ転職に失敗したのかが分からないと、次の転職でもまた同じ失敗を犯す可能性が高くなるからです。
たとえば、企業選びを適当におこなってしまい、違和感に気づけなかったといった失敗理由があるでしょう。
また、自分の本質的な転職理由を自覚できていなかったために、転職しても自分の不満を解消ができなかったケースもあります。
こうした転職に失敗した活動を分析することで、次の転職活動を成功に導けるわけです。
もちろん分析しても、必ず転職に成功できるわけではありません。
ですが、自分と合わない会社や不誠実な会社に転職してしまう確率は、減らすことができます。
そもそも転職で失敗しないためには?転職活動時にやってはいけないこと3つ
転職失敗に気づいたときにやるべきことは分かったものの、そもそも転職に失敗したくはないでしょう。
失敗を避けるためには、転職活動の取り組み方が大切です。
転職で失敗しないためには、以下3つのやってはいけないことに注意してください。
- 転職先が決まる前に退職しない
- 手当たり次第に応募しない
- 転職理由のネガティブな部分を無理に隠さない
順番に詳しく解説します。
転職先が決まる前に退職しない
基本、転職先が決まる前に退職はしてはいけません。
僕の経験を踏まえたポジショントークではあるものの、退職してからの転職活動はおすすめできません。
ここまで繰り返し述べてきた通り、退職してからの転職活動は焦りが生まれるからです。
収入が途絶えることのプレッシャーから、「急ぎで転職先を決めなければ」と冷静な判断が難しくなるでしょう。
だからこそ、転職活動は今の仕事を続けながら取り組むべきです。
「良いところが決まったら辞めればいいや」と開き直って転職活動を進めてください。
とはいえ、人によってはパワハラやセクハラなど、とても働き続けられるような状況にない可能性もあります。
そうした劣悪な職場環境にいる人は、すぐにでも今の仕事を辞めましょう。
手当たり次第に応募しない
転職活動を始めると、さまざまな求人があるでしょう。
しかし、手当たり次第に求人へ応募することはおすすめできません。
吟味せずに求人に応募したところで、面接まで受ける気にはならない可能性が高いからです。
たとえば、転職エージェントを利用すると、とりあえず希望条件に合致する企業に一括で応募させようとする担当者がいます。
事実、僕が利用したある転職エージェントは、40社程度にまとめての応募を勧めてきました。
「まずは一歩踏み出す勇気があるかどうかです!」と煽られたことで、あまり納得がいかないながらも僕は了承してしまいます。
何社か書類選考は通ったものの、興味どころかそもそも名前すら把握していない会社ばかりです。
結局面接を受ける気がまったく起きず、すべて辞退しました。
働きながらの転職活動であれば、興味関心がない会社に時間を使ってもただ疲弊するだけでしょう。
もちろん、実際に面接を受けて話を聞く中で惹かれる会社はあります。
知らない会社や興味のない会社だからといって、一概に応募するべきでないとは言いません。
ただ、面接のための日程調整や面接に際しての準備など、かかる労力は少なくないことも事実です。
求人や企業を精査した上で応募するほうが、自分としても納得感を持って転職活動を進められるはずです。
転職理由のネガティブな部分を無理に隠さない
面接の際、転職理由のネガティブな部分は正直に伝えましょう。
転職活動の面接では、必ずと言っていいほど転職活動を聞かれます。
ネットの記事では、「転職理由でネガティブなことは言うな!」や「ポジティブな理由に言い換えろ!」といった内容が散見されます。
ですが、僕はネガティブな活動は正直に伝えるべきと考えています。
なぜなら、ネガティブな理由を言い換えた結果、同じことに悩む可能性があるからです。
たとえば、給与の低さが転職活動なのに、その点を伝えずに低い給与に甘んじてしまっては意味がありません。
僕自身、転職理由である「高圧的な上司の存在」を正直に伝えました。
もちろん言い方は注意しましたが、転職活動を話すときに「結論から申し上げると、上司との人間関係が活動です」と明言しています。
正直に転職活動を話した結果、難色を示す会社であればそもそも相性が悪いと言えるでしょう。
会社との相性を見極める1つの指標としても、転職理由は正直に話すべきだと僕は考えています。
転職理由の伝え方は以下の記事でも詳しく紹介!
まとめ
ここまで、転職失敗の事例と失敗しないための対策について解説してきました。
事前情報との違いや職場環境の悪さは、転職失敗の典型例と言えるでしょう。
ですが、転職に失敗しないためには、そもそもの転職活動への取り組み方が大切です。
転職先が決まる前に退職しない、手当たり次第に応募しないなど、焦って活動を進めないようにしましょう。
余裕を持って転職先を検討すれば、現職よりも良い会社と巡り合う可能性が高まります。
僕が実際に利用していた転職サービスは以下で紹介!